パンデミック下、そして電気料金の高騰に起因するインフレが落ち着かないうちに、ウクライナでの戦争の影響か、スウェーデンでもインフレが止まらない。
2月のスウェーデンでのインフレ率は4.5%に達し、物価は1993年以来の上昇率となり「プーチン・プライス」という言葉も聞こえて来るようになった。
これまでの戦争と物価の関係を分析したゴールドマン・サックスのアナリストによれば、戦時下では、軍事費を賄うために政府支出が大幅に増加し、また、戦後も社会と経済を再建するために多額の支出がある。これがインフレの要因となるそう。
経済番組に出演したステファン・イングヴェス中央銀行総裁は、現在のインフレ率はこれまでの中央銀行の予測をはるかに上回っており、金利は予想より早く引き上げられるだろう、とコメントした。
戦争の前は、スウェーデン経済は当面好調に推移するだろうと考えられていたが、この先の不確実性が高まっている今、短期的には成長が鈍化する見込み。
スウェーデン経済はロシアにもウクライナにも依存していないそうだが、ユーロ圏と世界経済に依存しているので、近い将来何らかの影響がでてくるだろうと総裁は話す。
スーパーで買物する時も、これからはきちんと価格を確認しながら買い物をしたほうがよさそうだ。