この木曜日からヨーテボリで「本の見本市」が始まる。
本屋はスウェーデンでもすごい勢いで減っている。が、2018年の上半期の出版業界の売上は6%上昇した。これは従来の本をEコマースで買う人が増えたのと、朗読をストリーミングを聞いたりPDFやキンドルなどで本を読むという本自体のデジタル化によるものだそうだ。
本の将来を危ぶむものとしては、どんな形にせよ、業界が盛り返したニュースは嬉しい。
スウェーデンでは車通勤の人が多いからか、本の朗読ものはCDの時代から結構人気があった。今は2,3スマホで聞けるストリーミングアプリがあり切磋琢磨している戦国時代。
長距離の電車や飛行機に乗ると、驚くほど分厚く重そうな本を読んでいるスウェーデン人は結構多い。装丁とか紙とかフォントとか、日本の方が圧倒的に質感に凝った本は多いと思うけど、重い本を持って旅行するのも「本を読むということ」への偏愛がこもってるようで、見てて胸がキュンとなる。
2018年9月25日