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修行のいらない伝統工芸・ダーラヘストを支える人たち

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スウェーデン土産といえばダーラヘスト。

日本の伝統工芸である漆塗り工芸品と同様、ダーラヘストの生産工程も分かれており、工房でざっくり成型された木材は「彫師」に送られ、形を整えられる。馬たちはその後またダーラヘスト工房に送り返され、彩色など複数の工程をへて完成品となる。

去年の冬はダーラヘストの産地ダーラナのヌースネース村でこの「彫師」が大量に不足。地元では「彫師養成講座」を開催し、全国各地から老若男女約100人が参加した。そのうち20人がはやくも彫師として活躍している。

このうちの一人でインタビューに答えていたウルリカさんは、自身のおじいさんが彫師であったことからこの仕事にチャレンジ。すでに2000頭のダーラヘストを彫り、彼女の馬たちもさっそくお店に並んでいる。

日本の伝統工芸といえばまずは親方の元で数年は修行してとなることが多い印象があるが、スウェーデンのこの気軽に伝統工芸に挑戦してプロになれる感覚は、特筆すべきだと思う。工芸品のマーケットなどで職人と話してみても、家業というよりはどこかで講座をうけてそのまま自分ではじめた人が多いようだ。

ウルリカさんのダーラヘストはお尻がちょっと大きめで脚が太いのが特徴だとか。彫師の名前が完成品につけられることはないけど、どこかでちょっとぽっちゃりしたダーラヘストに出会ったら、ウルリカさんを思い出してあげてください。

ダーラヘストの未来は明るい