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スウェーデン防衛軍の「存在しない女たち」問題、解決へ

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スウェーデン防衛軍で目下進行中なのは「装備供給の平等プロジェクト」だ。このプロジェクトは防衛軍で供給される軍服や防備具などで、女性の隊員にも合わせたものを平等に供給することを目指す。半年前から始まったこのプロジェクトは5年後の完遂を予定している。

カールスクローナの潜水艦部隊で働くリーサ・へッグさんは「女でもブリーフを履くということが当たり前の世界だ」と話す。サイズの会わない服の着用を強いられるため、必要のない劣等感を持つことがある、とも嘆く。

このプロジェクトの責任者であるペール・エスターは「自分のモノの見方は平等であると思っていたが、(このプロジェクトに参加して)深く掘り下げると、恥ずかしいくらい、まったく平等でない数多くの判断を行ってきたことに気づいた」と明かす。

スウェーデンで女性が徴兵されるようになったのは40年前。以来、装備のジェンダー間不平等は長らく指摘され続けてきたにも関わらず、エスターさんによると、これまでの対応は場当たり的で問題の解決につながるものではなかった。問題の根源と考えられるのは、どのような装備を準備するかという決定に女性が関わってきていなかったことだ、と彼は説明する。

今回の「装備供給の平等プロジェクト」に関わるリファレンスグループ参加者の過半数は女性。チームは4232件の装備不平等な項目を分析。この先5年かけて、40の分野で状況を改善していくことを目標とする。

この春プロジェクトの一歩として実施されたのは、必要とするすべての隊員への生理用品の供給。2023年には女性のサイズに合わせた野戦服の納入も決まった。

変化を起こすには、意思決定の場を変革することから。これ、何事につけても本当に大切ですね。

防衛軍は5年後の装備のジェンダー平等を目指す(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021