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ジャンクフードをストライキで拒否する高校生

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学校側がファーストフードで解決しようとした給食問題で、高校生がジャンクフードを食べることを拒否。学校給食をめぐる状況が変わりつつある。

スウェーデン西部のウッデバラにあるるトレーン・イノベーション高校では学校の移転に伴いそれまで学校が提供していた給食がなくなった。スウェーデンではこの学校と同様、給食の提供に替わってミール・クーポンを配ることが増えている。子どもたちに近くの店で好きなものを自由に選んで食べてもらうというランチの提供方法だ。

問題は予算が限られているため(この高校では一回55クローナ(約650円))、クーポンが使えるお店のほとんどがファーストフード店になってしまうことだ。

食べることができるのはハンバーガー、チキンナゲット、、ケバブ、フライドポテトなどだが、毎日毎日ランチがこれではつらい。「ジャンクなエンプティカロリーの食事で、食べつつけると気分も悪くなる」とランチを拒否して、状況の変革を訴える生徒がでてきた。

新しい高校には給食を作ることのできるキッチンはないので、学校側は今ケータリングでもう少し栄養価も高いものを提供できないかなど他の解決方法を探っている。

グレタ・トゥーンベリは一人ではじめた学校ストライキで世界のありかたを変えようと頑張っているが、ここにもストライキという手段で置かれた現状を変えようとしているスウェーデンの高校生がいた。

政治的な解決方法を持たない子供や若者は自分たちでできる手段を使って現状を変えようとしている。私のような大人は見習わないと!

学校で提供されるジャンクフードを拒否。アダムはハンガーストライキへ

© Hiromi Blomberg 2023