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コロナと黄金の浮き輪と卒業生

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ストックホルム郊外にある海洋教育学校(Marina läroverket)は、海洋技術に関する高校教育や成人教育また短期コースなどを提供している教育機関だ。この学校の高校の卒業式の様子がちょっと洒落ていたので紹介します。

スウェーデンの高校はコロナの影響でリモート授業に切り替わり、多くの人にとって人生最大のイベントの一つであろう高校の卒業式も、その開催が危ぶまれていた。各高校は50人以上の集会禁止原則をやぶらないように、いろいろと工夫しながら卒業式を迎えた。

こちらの海洋教育学校高等部は、クラスみんなで祝える機会を提供するのに知恵を絞った。当日なにが起こるかを知らされないまま集まってきた卒業生たちに渡されたのは、黄金の浮き輪。

これを腰に巻いていると簡単にハグはできないし、一緒に並んで座っても距離を保てる。なにしろコールドカラーが気分を盛り上げるし、その姿もユーモラスだ。

早くも「コロナ世代」とか呼ばれ始め、高校で最後に一緒に過ごす大切な時間が失われ、その後の進路の難しさなども語られ始めている今年の卒業生たちだが、こんな卒業式を迎えた生徒たちにはコロナ禍の中だからこそのいい思い出みたいなものができるといいな。

ストックホルム郊外の美しい群島沿いの高級住宅地にあるこの高校のことは初めて知ったけど、この卒業生たちはタイミングよく、ちょうどコロナで通学がなくなる前の2月に、カナリア諸島までの24日間に渡る航海授業も無事終えることができたのだそう。

今になって、高校はリモート授業に切り替える必要はなかったかもしれないという見解もでていることをちょこちょこみかけたが、これから始まる長い夏休みの後、また8月後半に新学期が始まる時は高校や大学はどうなるのかな?

高校生のソーシャル・ディスタンシングを浮き輪が守る

© Hiromi Blomberg 2021