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睡眠アプリで眠れなくなる?

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 公衆衛生庁の最近の調査では39%の人がよい睡眠を取ることが難しいと答えているスウェーデン。不眠症と診断されている人の割合は全体の約10%のレベルで長らく大きな変化はないが、ちょっとした「寝付けない」「夜中に目が覚める」ことを気にする人が増えている。

薬局で処方箋なしに買うことのできる入眠補助薬の売上は2019年に前年比で10%伸びた。このトレンドの背後には、スマホの睡眠アプリの使用で眠れていないことを気にする傾向が加速され、これがさらにストレスを生み出し人を眠れなくしているのでないかと考える睡眠の研究者も多い。

「ぐっすり寝たい」と思っている時に、なかなか寝付けなかったり夜中に目が覚めてしまったりするととても気になるが、人は自分で思っているよりも夜中に結構よく目が覚めているし、一日、二日といった短い期間なら睡眠時間が極端に短くなっても日中も大丈夫なことも多い。

私もつい先日、スーパームーンの影響なのか夜中に目が覚めてしばらくは部屋の中に降り注ぐ強くてやさしい満月の光をみていたが、翌日もだいたい普通に過ごすことができた。

ぐっすり眠るためには日中、それも早い時間に運動したり、寝室の室温を調整したりとできることはいろいろあるが「理想通りに眠れなくても気にしない」というのもその一つ。今はこれまでは問題がなかったけれど、今はコロナの影響で先が見えなくて心配で眠れなくなった人もいるだろう。難しいかもしれないけれど、まずは心配しすぎないことも大切のようだ。

眠りに関しては、今日のSVTの記事中でもインタビューに答えているウプサラ大学の睡眠研究者クリスチャン・ベネディクトの著書を、私が先日まとめてみた記事があるのでご関心があればぜひ下記リンクからどうぞ。私はこれで眠れなくても心配することがなくなりました!(でもアプリにはハマってます😅)

新しい睡眠のルール|ブロムベリひろみ|note

研究者「睡眠アプリで余計ストレスを感じたり心配になったりする可能性がある」

© Hiromi Blomberg 2023