swelog ニュースで語るスウェーデン

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キノコはいいけどマダニはね、の季節

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まだ7月に入ったばかりだけど、森ではみんなが大好きなきのこ、アンズダケ(Kantareller)がもう顔をのぞかせているらしい。この夏は雨が少めだが、夏至前後の降雨により、今、白樺、とうひや松の林にいくと”カンタレッラ”を見つける確率が高くなっているそうだ。

キノココンサルタントのキルさんによると、20から40ミリの雨が降って7〜10日たつとキノコがニョキニョキでてくるそう。

だけど、森にいくならマダニ(Fästing)にはくれぐれもご注意を。

気候の温暖化でスウェーデンのマダニは増えている。さらには、毎年渡り鳥とともに運ばれてくるが、スウェーデンの気候にあわず成虫になる前に死んでいたアフリカからのマダニの幼虫が、最近の気候変化でスウェーデンでしっかり成虫となり、馬などに寄生していることが2018年に初めて確認された。

残念ながらこの傾向は続きそうで、このスウェーデンの従来種よりも大きくて目までついていて動きも素早いアフリカからのマダニ、今後はスウェーデンに根をおろしそうなのだとか。

私はこちらに来てからマダニの怖い話(こっそりと人間に乗り移り、私達の肌に歯を食い込ませて血を吸う。すべてのマダニではないが、中にはTBE(ダニ媒介性脳炎)などの感染症も媒介するものもいる)をきいてきたが、これまでは噛まれたことはなかったのに、今年の春先、ちょっと短めの靴下をはいて森を歩いていたら初めてマダニに噛まれてました。お風呂でふくらはぎでぷくっと膨れているマダニを発見した時は、ついにやられたかとしみじみ見てしまった。

みなさんも森に入る時は長袖、長ズボンなどでは肌を覆うなど、マダニにはくれぐれもご注意を。

そういえば、TBEは重篤化した場合、後遺症の回復に長い時間がかかる場合があること、さらにはワクチンがあるがその接種率が最近落ちてきていること、が少し前にニュースで取り上げられていた。ワクチン接種は3,4回に分けて行うのが一般的だが、今から始めても少しは効果があるそうなので、興味がある方はこちらの記事をどうぞ。

Inte för sent att vaccinera sig mot TBE | SVT Nyheter

温暖化でアフリカからの素早い動きのマダニがくる

夏至の際の雨でアンズダケがぐんぐんと

© Hiromi Blomberg 2023