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電動キックボードへの投資合戦を考える

 

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ストックホルムに来ています。と、書かずにはいられない、電動キックボードの現状。

今朝ホテルで読んだスヴェンスカ・ダーグブラーデットには、ストックホルムで乱立する電動キックボード各社の生き残りをかけた投資合戦について書かれていた。

昨日の金曜日にはスウェーデンのVoiが4億クローナ(約50億)の追加投資の発表があったが、目下ストックホルムでの電動キックボードのマーケットを巡る争いに参加しているのは7社。2019年の夏の9社からは社数は減っているが、ストックホルムの電動キックボードの登録台数は、今春の14000台から7月には21260台へと急増している。

街中でみていても、キックボードのモデルが代替わりして、よりスマートにかっこよく、おそらくバッテリーや充電効率もよくなったモデルへと変わっているように見える。

問題は、ストックホルムには7社がすべて生き残るほどの市場はなく、しかし、先のVoiだけでなく、アメリカのBirdやLimeも先行投資に余念がない点だ。4億クローナ追加投資を受けたVoiだが、直近の決算では同額程度の負債を計上して前年を終えている。

ストックホルムの交通局など専門家の見立てでは、この街の大きさでは電動キックボードは多くても3社から4社くらいしか生き残れないだろうという。だぶついているのか、このニッチな市場に投下された投資マネーのどれだけの部分が「無駄金」になっていまうのだろう? 

そういえばバブルが終わった頃に「あの金で何が買えたか?」という本を読んだな。今もたぶんルンドの本棚にあるので、帰ったら取り出して読んでみるかな?

路上の覇権争い:何十億クローナの投資合戦

© Hiromi Blomberg 2021