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「グレタ効果」はなぜドイツの緑の党で起こって、スウェーデンでは起こらないのか

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9月26日のドイツ連邦議会選挙を前に、そして本日9月24日の「世界気候アクション」を前に、グレタ・トゥーンベリの行動がドイツで特に若者に幅広く支持され、ドイツの政党支持率の変化に与えたのと同様のことが、なぜスウェーデンでは起こらないのか、という分析を読んだ。

分析を行ったのは、スウェーデンの環境党の欧州議会議員、ヤコプ・ダールンド議員で、彼は2018年からドイツの緑の党の動向を追い続け、この党が今日までに成し遂げてきた躍進の理由をレポートとしてまとめた。

スウェーデンの環境党は、この8月の調査でもスウェーデン国民の4.4%の支持を受けているに過ぎないが、ドイツの緑の党は共同党首アンナレーナ・ベーアボックの経歴に関わる不明瞭な記述のスキャンダルなどで、今年5月に得ていた26%の高支持率からは下落したものの、それでも17%の支持を集めており、前回2017年の選挙の9%と比べても約2倍の支持率となっている。

それと比例するように党員数も約2倍の12万人となったが、新しくドイツの緑の党の党員となった若い世代は、グレタ・トゥーンベリの行動が大きな流れに火をつけたと「グレタ効果」を指摘する。

ヤコブ・ダールンドは「緑の党は、古い旧態然とした工業国のドイツと対比する、新しいよい社会を創造する現在敵でリベラル、未来志向の政党であると自らを位置づけることに成功した」と説明する。

「一方、スウェーデンの人たちの多くは、スウェーデンは気候変動対策では世界の最先端を進んでいると考えており、一定の成果は達成されているとみている。それよりも今の教育や増える犯罪や銃乱射事件、医療の問題などが今取り組むべき問題だとも。ドイツが、私たちは工業国としは一流だが、気候分野では遅れをとっている、と感じているのと逆だ」とダールンドは説明を続ける。

さらには、ドイツでは気候問題と温かく思いやりのある社会を作ることを支持する人たちには、緑の党一党が圧倒的な支持を集めているが、スウェーデンでは近い考え方をもっている有権者たちを環境党は左党、社会民主党、中央党と争うことになる。

さて、今日の世界気候アクションもきっとドイツやベルギーなどでの盛り上がりの方がスウェーデンよりも大きいような気がするが、それでもルンドを始め各地で集会が予定されている。日本ではオンラインマーチのようですね。

(同日追記・ということで?、グレタも今日はスウェーデンはなくてベルリンで参加していたようですね)。

 
 
 
 
 
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グレタ効果がドイツの政治で現象化した理由。でもスウェーデンでは起こらない(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2021