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H&M旗艦店の閉店と、増えるショッピングモールのセカンドハンド店

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H&Mはストックホルムの繁華街Hamngatanにある40年の歴史ある旗艦店を、来年の4月に閉めることを決定した。百貨店NKの隣でユニクロからもほど近い大型店だ。ユニクロつながりでいうと、H&MにとってこのHamngatanの店舗はユニクロの銀座のフラッグシップ店の位置づけに近いだろう。

H&Mのスウェーデン国内店舗数は2016年11月には176店だったが、今は155店舗。世界全体では2021年中に合計250店舗を閉鎖する。H&Mの経営するアウトレット商品を扱う「Afound」も今ストックホルム近辺とマルメにある全4店舗をすべての閉鎖を決めた。

2016年に74あった親しみやすい百貨店のÅhlensの店舗は、今期中には48店舗まで減る予定。しかしÅhlensはアウトレット品を販売する低価格帯チェーン店を2018年に始めてこちらは現在10店舗で、今後も増やす予定だ。

衣料品チェーンの「MQ」は2020年4月に一度倒産している。その後以前の株主が破産したMQ社の不動産を買い戻し、今は「MQ Marqet」として運営されているが、店舗数は2016年と比べて4分の1減った。

他にもスウェーデンでは多くの人の知る衣料チェーン店で店を閉め続けているのは以下の通り。旧来型の大型チェーン店には例外はないという感じだ。

Joy 54店舗あったが、2020年3月に40店舗閉鎖した

Indiska この5年で67店舗から42店舗へ。これからさらに2店舗閉鎖へ

Lindex 195店舗から、この5年間で14店舗を閉鎖

Kappahl 現在175ある店舗のうち40店舗を2022年に閉店する予定

Gina Tricot 5年前に88店舗あったがこれまでに10店舗減っている

Dressman  ノルウェー発のチェーンだがスウェーデンで200店舗を展開していた。現在は180店舗で、今後閉店計画を加速する予定

JC 50店舗で全国展開していたJCは倒産した

まぁ、これらのお店はどこもかしこも大量生産、大量消費型の衣料チェーン店なので、なくなってもいいか。

空いたショッピングモールの店舗には、セカンドハンドのお店が入る動きも目立ってきている。2013年にオープンしたマルメのEmporia店に続き、ルンドのNova LundでもMyrornaのお店が11月25日にオープンする👍  これは上のチェーン店のひとつMQ MarqetとMyrornaとのコラボによるもので、MQが所有する店舗スペースにこれからも続々Myroronaがオープンしていく予定なのだとか。楽しみですね。

死にゆくお店・H&Mは旗艦店を閉鎖(スヴェンスカ・ダーグボラーデット)

MyroronaがMQ所有の店舗スペースに出店。10ヶ所へ拡大(Market)

© Hiromi Blomberg 2023