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ポイ捨て800クローナの罰金をだれが取り締まるのか?

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来年から施行される新法一覧の中で、一番目をひいたのはポイ捨てに罰金が課せられることになったというもの。ポイ捨てはこれまでも禁止されていたが(そうだったのか!?)新年からはタバコの吸殻などの小さなゴミのポイ捨てでも800クローナ(約1万円)の罰金が科せられる。

タバコの吸い殻もそうだが、最近ではマスクも落ちているし、週末にビールやワインの空き瓶が道に捨てられていることも結構よくある。なので、この新法は大歓迎だが、しかしただでさえ警察は人手が足りないといっているのに、こんな罪を取り締まっている暇はあるのだろうか? それに仮に私がポイ捨てをする人を見かけたとして、いったいその時にどうすればいいのだ?

銃撃事件とか女性への暴力とか、警察にはポイ捨ての取り締まりをしているよりも、もっと他に時間を割いてほしいものがあるぞ。

そこで、警察がポイ捨て取り締まりエージェントと契約を結び、ポイ捨てを見つけたエージェントがその場で罰金を徴収するというのはいかがだろう? 集めた800クローナのうち400クローナをエージェントが懐におさめ、残りの400クローナを後で警察にもっていく? もちろん私がポイ捨て取り締まりエージェントになって、これで大金持ちになるという案だが😃 

 

去年、スウェーデン環境保護庁からの委託で、環境NGOが一週間ポイ捨てゴミを集めたところ、3500万個のゴミが集まり、その8割はタバコとスヌース(口に入れるタイプの無煙タバコ)だったという報告もある。

しかし、スヌースってその健康への悪影響から、EU内ではスウェーデン以外では販売が禁止されているのか。なのに日本ではしばらく前からスヌースが販売されているって、それはなんて残念な。

EU欧州連合加盟国では、公衆の健康に脅威であるとして、スウェーデン以外において販売が禁止されています。無煙たばこ・スヌースの健康影響について|厚生労働省

2022年からの新法一覧(SVT)

あなたの知らないポイ捨て禁止法の4つのポイント(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023