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イケアが洋上風力発電へ巨額投資

イケアグループのイングカ・インベストメント(Ingka)社は、自社で使用できる超大型洋上風力発電に投資する。投資先である3つの洋上発電プロジェクトの発電量を合わせると、38Twhとなり、これは2021年にスウェーデンで消費された電力量の4分の1規模に相当する。

イングカはOX2社の3つの洋上発電プロジェクトの株式の49%を6億1500万クローナ強(約80億円)で買収し、発電量の4分の1を自社グループでの使用できる権利を獲得する。これによりイケアでは約600万トンの二酸化炭素の削減が可能であると試算している。

イケアは、2012年に自社グループで使用量と同量の電力を生産する目標をたてたが、この目標は既に2020年に達成されている。今はサプライチェーンの含めて、さらにカーボンフットプリントを減らしていく目標へと進んでいる。

イングカ社の再生可能エネルギープロジェクトの担当者は、スウェーデンでは原子力発電の開発、再投資の議論が高まっているが、イケアグループは風力や太陽光などへの投資のみを考えており、原子力発電への投資は考えていないと説明する。

そして風力発電には不確かなところがあり、他の発電源とミックスして使用する必要があることは認めつつも、洋上風力は陸上風力よりもはるかに安定していること、また稼働時間の9割まではなんらかの発電があり、そのうちほとんどの時間はフル発電していることを強調する。またイングカ社は洋上風力発電を補完するために、今後も蓄電池や燃料ガスへの投資にも力を入れていく予定だ。イケアグループはこれまで再生可能性エネルギーに30億ユーロ(4140億円)の投資を行ってきたが、この先も合計60億ユーロ(約8280億円)まで投資することは既に決定している。投資先の風力発電プロジェクトはすべてバルト海上など、スウェーデン周辺の洋上にある。

大量の電力を生産できるようなったイケアはその電力を囲い込むのか? それとも販売するのだろうか? これからは大きな投資力を持った企業が電力会社に頼らず、電力という巨大な社会インフラを手中に収めていくのだろうか? 

うちのちっぽけなアパートの管理組合でも、そろそろ屋根の上で自家太陽光発電を検討する時期に入ってきているのかな?

イケアが洋上風力発電プロジェクトに巨額投資(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2022