swelog ニュースで語るスウェーデン

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「Hen」の現在

「Hen(ヘン)」は、従来の「Han(ハン・彼)」や「Hon(フン・彼女)」にかわって性別に関係なく使えるものとして広がってきた代名詞で、実際にあちらこちらで使われるようになって10年くらい経つ。

この度、雑誌『Språk(言葉)』が実施した「もっともイラッとさせられる言葉」のアンケート結果では、このHenにイラッとする人が最も多い事がわかった。

分析の仕方がスウェーデンだな、と思ったのは、回答者を支持する政党別に分析していたことで、右派ポピュリスト政党のスウェーデン民主党に投票すると答えた人の間では半数の人がHenにイラつくと回答したのに対して、左党、環境党、中央党や自由党に投票する人たちのあいだではHenにイラッとする人はほとんどいなかった。

政治的な見解が反映された回答では、そのほかにも「インディアン」「エスキモー」「ジプシー」という今ではポリティカリー・コレクトではない言葉にイラッとするという人も8%くらいいて、これは年配の人の中で目立つそう(もしかしたら若者はエスキモーという言葉自体知らないのかな?)

回答者の中には「どんな言葉使いにもイラッとしない」と答えた人も12%いた。肝が座っている。私も、何事にも苛つかない、そういうゆったりとした心持ちで過ごすことを今日くらいは心がけでみるとしよう😉

スウェーデン人を最もイラつかせる言葉とは(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023