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スウェーデン大手電力会社は小型原子炉SMR導入を前向きに検討

出力が従来型原発の3分の1から4分の1に満たない「小型原子炉SMR」。安全性に優れ、工期が短く、これからの脱炭素社会への鍵を握ると期待され、多くの国で開発が進んでいる。先日は日立製作所とGEの合弁会社がカナダで生産を受注した。

日立製作所とゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁会社が、カナダで次世代の原子炉、小型モジュール炉(SMR)を受注した。脱炭素に生かそうと世界で導入機運が高まる。SMRは既存の原発より安全性が高いとされる半面、新技術への裏付けや国際的な規制の枠組みも整っていない。本格的な普及への課題は多い。

小型原子炉、脱炭素で導入機運 日立がカナダで受注: 日本経済新聞

スウェーデン政府が所有する公営企業で、スウェーデン国内の多くの水力発電や電子力発電施設を所有し、近年はドイツなどの火力、原子力発電所も保有するヴァッテンファル(Vattenfall)は、これまで原子力発電に関しては慎重な発言をしてきたが、今はその基調が変わり、新しい小型原子炉SMRの建設にとても前向きであることと、それを可能にするためには法改正が必要となるため、その実現にむけて積極的に働きかけていくことをはっきりと表明してきた。

既存の古い原子力発電所は、そのアップグレードに費用がかかり過ぎることなどから、閉鎖も実施してきたヴァッテンファルは、その一方で、小型原子炉SMRは安価で収益性の高いエネルギーを供給できると考えている。

現在のスウェーデンの法律では、新規の原子炉は既に原子力発電所がある場所でしか建設できず、また国内の原子炉は合計10炉まで、という規定がある。ヴァッテンファルの原子力事業の開発責任者はこの法律を見直し、SMRの能力を最大限に引き出すために建設できる場所を拡大するべきだと考えている。

また次世代の電力を考える際に、これまでの「風力か原子力か」といった二者択一型の議論はやめて、風力も水力も原子力も太陽光も、と考えることが必要になると強調する。

SMRに使われるモデルや技術の中には、これまでのものより最終的な廃棄物が大幅に減るものもあるそうだが、それでも今だにどう処理したらよくわからないような廃棄物がでる技術をどんどん開発していこう!という方向に向かうのが私にはまったく理解できない。

前にも書いたけど、電力が足りないのなら原子力でさらにつくるのではなくで、使う量を減らす方向でお願いしますよ、本当に。

ヴァッテンファルは小型原子炉を積極的に検討するが、課題もある(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022