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動物園で子どもにライオンの公開解剖を見せる意味

デンマークのオーデンセ動物園では、教育目的で年に一度ほど死んだ動物を解体して入場客の前でみせている。

先週の日曜日には集まった観客の前でライオンの解体が行われた。このリンクから、ライオンの腹を割いて心臓や腸などを取り出し、その臓器はなんであるかを子どもたちに説明している様子を観ることができる。

オーデンセ動物園の園長は、ライオンがどのように他の動物を捕らえ殺戮するために適応してきたかを見せることで、動物や自然へ惹きつけられる機会を与えたいと公開解剖の意味を説明し、生と死は、私たちが人間の日常でも当たり前のように存在するものだと続ける。

スウェーデンではこのような公開解剖は行われていないが、スウェーデン動物園協会の学者はスウェーデンでも実施できればその教育的意味は大きく、素晴らしいことだがデンマークとスウェーデンでは動物の捉え方が異なり、そのようなことは起こらないだろうと言う。

解体されたライオンは、新しい雄のライオンとうまくいかず、しかも他の動物園に移すこともできず2019年に処分された雌のライオンで、これまで保存されていた。デンマークでは2014年にコペンハーゲンの動物園で健康なキリンを同様の目的で、子どもを含む観客の前で解剖して、大きな批判が湧き上がったことがあるそうだ(私はその年は日本で住んでいたからか? そのニュースはまったく覚えていない)。

最近『Sagolandet』というスウェーデンのドキュメンタリー映画で、住宅地に出没するようになったオオカミが処分され、そしてそのオオカミが解体されていく様子を見続けたのだが、グロテスクというような気はまったくしないで、その様子を収めた何分間の動画を観ることで、本当に多くのことを感じたし、考えたし、学んだという経験が私にもある。

サーメの人とトナカイがでてくるドキュメンタリーでは、よくトナカイの解体現場で、子どもも一緒にいる様子をみることができるが、これも同じ様な意味があるのだろう。

それにしてもデンマークの人は吹っ切れている。これまでにすごいな、これ、と思ったデンマークのニュースをいくつか上げておきますね。

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© Hiromi Blomberg 2022