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SPACとサーバントエコノミーにさよならする夏

SPAC(特別買収目的会社)とは

未公開会社の買収を目的として設立される法人のことを指し、読み方は、「SPAC(スパック)」です。英語のSpecial Purpose Acquisition Companyの頭文字を取ったものです。SPAC(特別買収目的会社)は、上場した時点では、自らは事業を行なっていないペーパーカンパニーです。

SPAC(特別買収目的会社)とは?ついに日本でも解禁!? | fundbook より

要は、事業のないまま(多くは著名人などをつかって)お金を集めて、その後有望なスタートアップをみつけて買収することを目的をする会社のことで、上に引用した記事では、日本にもこの仕組がいよいよ導入されるか、となっているが、スウェーデンの経済コラムニスト、アンドレアス・セルベンカは、アメリカやスウェーデンで勢いのあったこの仕組みはもう崩壊するだろうと書いている。

同様の内容は英語で読めるこちらの記事でもどうぞ。

サーバントエコノミーにさよなら(ファイナンシャル・タイムズ)

お金は集めたが、その集めたお金に見合うだけの事業を成長させていくことのできるスタートアップがない。アメリカでは未だに買収する企業の見つからない中身のないSPACがいくつもあるし、スウェーデンでも昨年「北欧の価値ある会社」に投資するとして35億クローナ(約465億円)集めたACQ Bureも、未だに大した投資先をみつけることができていない。

一方、このようなお金を得て、膨大な赤字を出し続けながら事業を行ってきたサーバントエコノミーがいよいよ崩壊しそうな状況になってると指摘する人たちもいる。

サーバントエコノミーとは日本ではギグエコノミーと言い換えていいかもしれないが、ウーバーやウーバーイーツなど、アプリのボタン一つで、普通の人でも使用人を持っているかのようなサービスを享受できるサービスだが、これらの事業がしっかりを利益を得ていくには労働者をより悪い条件で働かせるか、もしくはサービスの価格を上げる必要があるが、ギグワーカーの労働環境改善を求める機運は高まっているし、インフレが加速している今、価格を上げることは命取りになる。

昨日は日本でもすごく暑かったようだが、私の住むスウェーデン南部でも30度くらいまで気温があがった。そんな中ヘルシンボリの駅でこちらのウーバーイーツであるFoodraの大きなリックを背負って急いで階段を駆け上がる配達員をみかけたのだのけれど、みんなもういい加減ズボラな宅配注文はやめて、荷物も出前も自分で取りにいったらどうだ。

こんな暑い夏、時間に追われて配達する人たち、みんな若くて健康そうだけど、命の危険が迫っていると思いますよ!

サーバントエコノミーと決別すべき時(アフトンブラーデット)

© Hiromi Blomberg 2022