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食洗機クッキングと危機の時代の調理法

高騰する電気代を節約するため食洗機を回すついでにその中でお料理しちゃえ、というのがトレンドになっているそうで、アフトンブラーデットの記者が食洗機クッキングに挑戦して、試食会を行っていた。

料理方法はいたって簡単で、お湯や洗剤がはいってこないように、きっちりと蓋のできるガラスの容器に食材を入れて水で満たし、後は食洗機の中の落ち着きのいいところにいれてスイッチを押すだけ。食器たちを洗うお湯と蒸気の力で、食器がちょっとスローな蒸した感じで調理される。

この試食会で試されていたのはサーモンの切り身と冷凍のアスパラガス。もう少し塩した方が良かったのではないかという5段階評価の3という結果だったが、サーモンはふっくらさを残しつつちゃんと火が通っていた。

ただし、実際の電気代節約効果は電力会社の専門家からは疑問視されており、こういうやり方よりも、電子レンジはとてもエレルギー効率のいい調理機器であること、コンロでお湯を沸かすよりも電気ケトルでといった方法や、冷凍食品の解凍は冷蔵庫の中で行うことで電気を使うのを避ける、などの方法を紹介している。

この食洗機を使った調理法、いくら容器には汚水ははいってきませんと説明してもらっても、なかなか日本人には受け入れられにくいと思うのだが、合理的なスウェーデン人の間では結構流行ったりするのかもしれない。こちらのジムにいくと、シャワーを浴びた後体を拭いたタオルを、靴の人もはいってくる床の上においてその上で着替えている人をよくみかけるが、これも最初見たときは驚いた。タオルは使った後(高温で)洗うので、その前にこのようにして使ってもちゃんときれいになると考えるスウェーデン人は多い。

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さて、最近話題の調理法の話題に戻ると、今週は社会防衛対策庁(MSB)が主催する「危機に備える週間」で、今年のテーマは「食」。これからの一週間、各地で電気無しで調理する学校給食や、前触れもなく突然キッチンで電気や水が使えなくなった時にどうするか、という啓蒙目的のイベントが実施される。日本ではガスの使えるキッチンもまだまだ多いが、スウェーデンではほとんどのキッチンでは電気を使って調理する。

「危機に備える週間」が行われるのは今年で6回目だが、社会的な混乱や戦争といった危機の可能性は6年前に比べると高まっている。MSBの責任者は「より多くの人が家庭でも備えることが重要であり、それが危機や戦争が起こったときのスウェーデンのレジリエンス強化につながる」と話している。日本ではほとんどの人が非常時に備えていると思うが、その対象は自然災害が一般的だと思う。スウェーデンでは具体的に戦争とか社会的混乱が想定されているところが大きな違いか。

電気が一週間も止まってしまうような事態になった場合どうするかを説明した動画もあるようなので、後で見てみようっと。危機に備える週間の詳しい情報はこちらのMSBのサイトから確認できます。

www.youtube.com

新しい節約のためのトレンド・食洗機で調理(アフトンブラーデット)

食洗機での魚はこう調理する(動画)(アフトンブラーデット)

電気なし調理・今年の危機に備える週間は「食」に注目(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022