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ストックホルム通勤電車で野放し系ストライキ

ストライキはほとんどないと書いたばかりのスウェーデンで、電車のストライキが起こっている。ストックホルム中心部と郊外への通勤電車(SL)の運行を担うMTR社の運転者たちが、月曜日の朝から3日間のストライキを計画し、実際に今朝早くからいくつかの電車の運行が取りやめになっている。

今回のストライキは労働組合は賛同しておらず、運転手たちがFacobookなどで独自に計画を進めたもの。要求しているのは、MTRが乗務員の搭乗を取りやめ、電車には運転手が一人だけという形での運行を中止することだ。すでに今年の3月から約半数の電車で乗務員の乗車がなくなり、MTRは9月までにすべての列車で乗務員の同乗を廃止する計画を発表している。

昨日の夕方に見解を発表した今回の「野放し系ストライキ(Vild strejk)」を計画した200名ほどの運転手たちの一人は「組合は乗務員廃止の問題に真剣に取り組んでおらず、我々は組合を信用していない」とコメントしている。このストライキは、給与を上げるためでも、自分たちの労働条件を改善するためでもなく、電車運行に関わる安全のためにやってるとし、組合がこの問題に真剣に取り組んでくれるとは考えていないとも言う。

今朝5時すぎにまとめられたニュースでは、月曜日の早朝から列車のいくつかがキャンセルされているが、実際に何名の運転手がストライキをしているか、どれくらいの列車がキャンセルされた、もしくはされるのかなど、詳しいことはわかっていないが、SL(ストックホルム市交通局)では、いくつかの電車の駅にバスを配備して、最寄りの地下鉄まで通勤客を代替輸送する手配をしていることを伝えている。

スウェーデンの人たちはストライキには慣れていないが、電車が来ないことには慣れているので大丈夫か😅 またこの国では電車でも駅でも「係員の人がおらず、何が起こっているかその場で教えてもらうことができない」こともままあるけど、これからはこれがもっと頻繁に起こるということか。スコーネ地方の電車には、いまのところはまだ、乗車アプリの確認に来てれる乗務員の人がいるので、なんとなく安心して乗ってられるのだけれど、これに感謝しないといけないということかな。

通勤電車の運転手たちがストライキを計画ーMTRコメント「起こるとは思わなかった」(SVT)

鉄道運転手のストライキによる通勤電車の運休に関して(SVT)

乗務員300人が配置転換へ。乗務員自身は「MTRからほとんど何も聞いていない」(SVT)

 

© Hiromi Blomberg 2023