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ユーロビジョン・ソング・コンテスト、勝利のあとの開催費問題

土曜日に行われたユーロビジョン・ソング・コンテストで、スウェーデンのロレーン(Loreen)が自身で2度めとなる優勝をとげた。彼女のパフォーマンスは素晴らしく、またこれでスウェーデンは合計7回優勝したことになり、アイルランドと並んでトップの座に踊りでた。

来年はABBAが『ワーテルロー』で優勝し、スウェーデンでユーロビジョン・ソング・コンテストが開催されてから、ちょうど50年の節目の大会ともなり、スウェーデンはお祝いムードでいっぱい、、、のはずなのだけれど、優勝したとたん、語られはじめたのが開催費の問題だ。

前回2016年にスウェーデンでユーロビジョン・ソング・コンテストが行われた際には、公共放送のSVTは1億2500万クローナ(約16億4000万円)をこの大会に費やした。SVTのハンナ・シェールネCEOは「来年のスウェーデンでの開催は、大きな意味があると同時にチャレンジであり、私たちにはこの大会を運営する経験と能力があるが、財政的にサステナブルな方法で行われなければいけない」とインタビューに答えている。

SVTは2025年までに1億クローナ(約13億1500万円)の予算の削減を行うことも決まっているが、いまのところはユーロビジョン・ソング・コンテスト用に追加費用がでるようなことは決まっていない。このコンテストがどの都市で開催されるかもまだ未定だが、SVTはこれからすぐ計画に着手するという。

このロレーンの優勝で、スウェーデンのホテルなど観光業界の雇用者団体Visitasも「非常に喜ばしい!」とコメントを出しており、この団体によると、2016年にストックホルムでユーロビジョン・ソング・コンテストが開催された週に、ホテルの宿泊収入は80%増となり、2013年にマルメで開催された際にはその2倍の160%増という数字になった。さらにはその週の即時的な収入増と同時に、開催都市となることで、長期的な経済効果が望まれるという。

ストックホルム、マルメが近年の開催地なら、あとはヨーテボリとかが順当な感じだけど、私の予想は、最近熱い(私の中でだけかもしれない😅)北極圏に一番近い都市、ウメオだ。きっとこの予想は外れるに違いないけど、さて、どこに決まるのだろうか?

SVTのCEO、ユーロビジョン・ソング・コンテストの自国開催について「挑戦的なものになる」(SVT)

観光業界「ユーロビジョン・ソング・コンテストは5時間にわたるスウェーデンの広告」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023