気候温暖化のことを考えて、国内移動には飛行機よりは電車での移動を選びたいのに、電車での移動は時には飛行機の20倍もするという価格調査結果をSVTが伝えていた。
SVTが調べたのは、スウェーデン南部の街マルメとストックホルムを結ぶ電車と飛行機チケット価格で、電車で行く場合は4時間、飛行機の場合は乗っている時間だけでいうと小1時間で移動できる距離。スウェーデンでは電車も飛行機も需要により価格は常に変動しており、電車でも前もって計画的に予約しておけば比較的手頃な値段で乗車できるが、残りのチケットが少なくなるとフルプライスのチケットを買うことになる。
SVTが調べたのはこの先直近2週間、7月下旬から8月中旬にかけて朝の9時にマルメからストックホルムまで移動した場合の価格で、一番大きな差があった8月4日の価格は、電車が1215クローナ(約1万6500円)、飛行機が52クローナ(約700円)だった。価格はチケットの料金だけで、駅や空港までの移動費や飛行機の場合は機内持ち込みの小さな手荷物だけが含まれた料金だ。この時期飛行機をよく利用するビジネス客はまだまだ少なく、逆に夏休み中の移動は多いと思われ、それが価格に反映されているようだ。
SVTはストックホルムとヨーテボリ間やストックホルムと北のウメオの間での価格も調べていたが、こちらも価格差は同様で、この直近のチケットでは電車は価格では飛行機には勝てなかった。ただし個々のチケットではなく、飛行機の乗客と電車の乗客が払っている料金を全体でみると、まだまだ電車の客が支払っている料金の方が圧倒的に安い(下のグラフでTågは電車、Flygは飛行機)。
ということで、電車の安いチケットを計画的に買って移動するというのがお勧め。ルンドからストックホルムまでファーストクラスでも300クローナ(約4000円)程度でチケットが買えるのは素晴らしい(朝だと朝食もついてます♡)。電車を選ぶ人が増えるにつれ、安いチケットは早めに売り切れるようになって、電車高くなったなぁ感は確かにありますが。