フィンランドのLepaaで毎年開催される園芸に携わるプロフェッショナルのための展示会で「もっとも醜悪な花瓶コンテスト」が実施された。これはどこの家にもある1980年代初頭に出回ったキッチュな花瓶や、トロフィーとしてつくられたとんでも花瓶など、醜い花瓶を40ほど集め、来場者にどの花瓶が一番ひどいかを投票してもらったもの。
主催者はこのコンテストの目的を「花瓶の欠点と思われるものも称え、また醜さと美しさがいかに主観的なものかを示すことにある」と説明する。こんなOMGなコンテストが、世界平和につながる、多様性を容認する、深遠で壮大な思想に貫かれ、開催されていたとは。
彼女いわく「私たちはみんな、祖母や叔母からもらった醜い花瓶が家にある」とのことで、今人気のフィンランド・デザインからはかけ離れた、醜い花瓶をいくつか紹介しておくとこんな感じらしい。
Lepaaはヘルシンキとタンペレの間にあるハメーリンナ(休み明けのレターで書いた『ヘルシンキ 生活の練習』にでてくるあの軍事博物館のあるところだ)の郊外にある村のよう。この園芸家向けの展示会、おもしろそうなんだけど