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「飛び恥」の現在

スウェーデンの10か所にある空港を発着する飛行機を利用した乗客数は、パンデミックの前の水準に戻った。インフレと戦争の影響があるにもかかわらず、この7月にこれらの空港で飛行機を利用した人は320万人で、昨年同月と比較して14%増加し、2019年10月以降で最高水準となった。

今年の春の予測では、インフレの影響もあり今年の夏に飛行機を利用する人は少ないだろうと考えられていた。しかし、雨ばかりだったスウェーデンの夏の影響か、国際線の利用客はパンデミック時の落ち込みから回復し、今の傾向が続けば2025年には元のレベルに戻るだろうとの新しい見方もでてきた。

一方国内線では、大幅に減少したビジネス利用客が戻る気配はない。ビデオ会議が定着し、また電車での移動を選ぶ人も増えたのではと分析されている。

気候心理学者のカタ・ナイレンさんは「飛び恥」という言葉と現象は消えつつあるといい、その理由の一つとして、議論の焦点が生活者個々人の選択ではなく、政府や団体の規制や方針ななど、大きな構造的変化へと軸足を変えていることを上げている。

いやー、そうかな? この夏日本とハワイに行った私は、飛び恥にまみれているのですが……

航空乗客数がパンデミック以降で最高水準に(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023