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誰がSASに投資するのか?

「SASが16億クローナ(約212億円)の赤字で、倒産の可能性を警告」という見出しの記事がでていた。インタビューに応じていたのはSASの現CEOで、4月までの第2四半期の損失が16億円となったことを受け、生き延びるためにには新たな資金が必要で、SASの強みを理解してくれ、その将来に投資してくれる投資家を探していると話している。

パンデミックの影響は小さくはなってきているとはいうものの、中国への便では大幅なキャンセルが発生しているし、SASはスタッフを確保できていないことと新しい航空機の納入が遅れていることからこの夏だけで数千便をキャンセル。さらにはウクライナの戦争の影響でドルの大幅な高騰や燃料費の値上がりなどでインフレにも悩まされている。

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スウェーデンのヴァレンベリ家、デンマークとスウェーデン政府を大株主に持つSASの株価は今年に入ってから38%下落しており、この月曜日だけでも7%下げた。この状態でSASに新たな投資をしてくれる人はなかなか見つかりそうにない。

SASは2026年までに年間約75億クローナ(約990億円)削減するSAS Foward計画を発表しており、そのためにFTIコンサルティングを契約したとブルームバーグが伝えている。

SASには長らくお世話になったが、2009年あたりか?同様の経費削減計画が実施された時に驚くくらいいろんなサービスが削られた頃にSASに乗るのはやめてしまって、それ以来日本に行くときはフィンエアーに乗っている。

昨日のランチでSASの話題になった時に「やはりスウェーデン人とデンマーク人が一緒に働くのは無理ではないか、Postnordをみよ!」と言っていた人がいたが、やはりそういうことなのか? ここまでもったのが奇跡のようなものなのだろうか?

あんなにお手本のようにうまく経営されていたスウェーデンの郵便局がデンマークと一緒にPostnordになった途端、これ以上ありえないようなひどい組織になったし…(根深いトラウマだ)。AIが判断する救急電話 - swelog より

SASが16億クローナ(約212億円)の赤字で、倒産の可能性を警告(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023