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コロナの後の眼への影響

7月に日本に帰省した時にはコロナが結構流行っていたけれど、スウェーデンではさっぱりコロナの話は聞かなくなったと思っていたら、昨日は、コロナの後遺症が眼にでて、そこから様々な症状へと繋がっているのではないかとの研究結果が近々発表される、というニュースを耳にした。

Covid-19が眼に影響を及ぼす可能性があり、場合によってはそれが長く続き日常生活を変えてしまうことがある。疲れや脳に霧がかかったように感じたり、光に対して過敏になったり、記憶障害など、認知機能に長期的な問題を感じている人はコロナと眼の関係性が原因かもしれない。

カロリンスカとリンショーピング大学がこの秋に発表する研究結果では、コロナと眼の運動機能悪化との関連性を明らかにし、医療機関や眼鏡店がコロナ由来の眼障害を見つけるための新たなガイドラインを提供する。これまでは、コロナの後遺症が眼にきてそれが他の症状に繋がっている場合でも、多くは見過ごされてきたのではと考えられる。

紹介されていた患者の例では、双眼機能と呼ばれる、両方の眼が連携して様々な方向を見たり近くのものを見る機能に影響がでる。光量を遮るためのサングラスや帽子を一日中着用することで症状は緩和できるが、彼女は自分の症状がコロナの影響であることを教えてくれる人に会うまで、2年間悩まされ続けたという。カロリンスカの研究者は、今回の発表が同様の症状に悩むが、原因のよく分からなかった他の多くの人を助けるきっかけになればと話す。

私は自分の知る限りコロナにはかかっていないのだけれど、数年前から夏の強い日差しで眼が痛くなるので、常にサングラスと野球帽で防御している。これからは街に同様の格好をしたお友だち(?)が増えそうだな。

コロナで眼に影響ー長期に渡る症状の多くを説明するものになるか(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023