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運動が抑えるCovid-19の重症化リスク

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運動をしていない人が新型コロナウイルスに罹患すると、重症化や集中治療室での治療、また死亡する確率が高くなることがこの程まとめられた研究でわかった。

カロリンスカ大学病院の肥満研究センターのイルバ・トロッレ・ラーゲロス上級医師が言及したのは、最近British Journal of Sports Medicineに掲載されたアメリカの研究で、2020年にCovid-19と診断された5万人の患者について調査したもの。その人たちの2018年と2019年の運動傾向を調べたものだ。

Covid-19にかかる前年と前々年のよくある一週間をみた時に、その運動時間がだいたいどれくらいだったかを調べ、その合計が10分以下だった人を「非活動的」、11分から149分程度の人を「やや活動的」、そして一週間の合計が150分以上だった人を「活動的」という3つのカテゴリーに分けてその人たちの新型コロナウイルス感染時の症状を比較した。

結果、身体の活動レベルと患者の重症化のレベルには有意の相関性があることがわかった。非活動的な人は活動的な人と比べて、入院を要する治療に至るリスクが約2倍で、また非活動的な人は活動的な人と比べて死亡する確率が2,5倍高かったという。

ラーゲロス医師は「(Covid-19に限らず)これまでの研究で、運動している人はそもそもウイルス感染症にかかりにくく、またかかったとしても症状も軽くてすむこともわかっているので、これは特に驚くべき結果というものではない」と話す。

運動は少しする程度であっても、まったくしない場合と比べて有意の差があることから、例えばリモートワークへの切り替えで通勤をしなくなった人は、通勤の代わりに朝晩同じ程度の距離を散歩をすることをラーゲロス医師は勧めている。

この研究は、運動不足は年齢と臓器移植手術の2要因に次いで、3番めに大きな危険因子であることを指摘しており、これは喫煙のリスクよりも高い。運動は体の中で炎症がおこることを抑えるので、Covid-19で起こる肺機能での炎症化リスクを減らすことがこの結果の背後にあるものだろうとラーゲロス医師は解説する。

新型コロナウイルスがやっかいなのは、とはいっても活動的で元気だったからといって重症化しないわけではない、という反対側からの相関性はないところだが、少なくともリスクは下げるので、通勤がなくなった人は意識して散歩してください。

私の夫は電車通勤がなくなって毎週2,3冊読んでいた本を読む時間がなくなったといって、毎朝毎夕、時間を決めてLaminoチェアに腰掛けて本を読んでいる。習慣が毎日の暮らしを形つくるようである。

運動がCovid-19の重症化リスクを軽減する(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021