swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

ドーパミン断食:悪習慣を断ち切るための新しいアプローチ

最近出版された『ドーパミン断食(Dopaminfasta)』で、一定期間SNS、オンラインショッピング、砂糖、アルコールなどを控え、悪習慣を断ち切るためのデトックスを進めるのは、セラピストのパトリック・ヴィンセント。

ドーパミンは報酬、動機づけ、学習、記憶、運動能力など、さまざまなプロセスに関わる脳内情報伝達物質で、SNSでいいね!がついたり、ネットカジノで勝ったり、Eコマースでほしかったものをゲットしたりすると、このドーパミンが快感を与えてくれ、脳がさらに報酬を求めて、本来集中してやるべきことができなくなったりすることは、すでに『スマホ脳』でこの仕組みを学習した皆さんには(したよね?)わかりきっていることだけど。

この本はドーパミンを求め続けた生活で、落ち着きがなく、集中できず、刺激がないと退屈に感じる人が、脳の報酬系のバランスを整える方法を教えてくれるというものだそう。悪習慣を断ち切り、コントロールを取り戻し、そして、退屈するとはどういうことかを学ぶための手順が書かれている。

パトリック・ヴィンセントが勧めるドーパミン断食のやり方は

  1. 自分がドーパミンにコントロールされていて、生活から取り除きたい、改善したいと思っている行動をリストアップする
  2. そのためにはどうすればいいかを計画する。アプリを削除するとか、お酒を目につかないところに置くとか。一定期間、山籠もりするとか
  3. 断食を行っている間、心身にどのような変化が起こったかを記録する
  4. 断食して取り除いた行動の代わりに別のアクティビティを行う。読書とか、ジムとか

というもの。ふむふむ。

私はクリスマス以来の食べ過ぎと、年明けから続く雪で外でジョギングもできておらず、ドーパミン断食というよりは、普通の断食が必要な感じだ。ははは。

パトリック・ヴィンセントがヴァルベリのカントリーハウスでのドーパミン断食を勧める(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023