最近発表されたいくつかの調査報告書によると、スウェーデンの子どもや若者の半数以上はSNSで自分のコンテンツを共有することはせず、また個人情報がオンライン上に出回ることを懸念している。高齢者ではそのようなトレンドは始まっていない。
国家メディア審議会の最新の「若者とメディア」調査報告書や、インターネット財団の「スウェーデン人とインターネット2023」からは、若い世代はエンターテイメントのためにSNSを利用し、高齢者は友人知人たちに起きたことを知るため、また連絡先リストとしてSNSを利用する傾向があることがわかる。75歳以上の人たちにとって、SNSの重要な機能のひとつが家族や友人の誕生日を祝うためのメッセージなどを送ることになっている。
一方若者はSNSは使っているが、自分からコンテンツをシェアする人は少なく、シェアする場合もユーザー名がusername5678のような匿名を使ったりするし、SNS上でみたコンテンツをごく少数の仲間との間でコメントし合ったりするの傾向だ。昭和の時代に前夜テレビでみたことを翌日仲のよい友だちとの間で話題にしていたみたいな感じか?違いは、今はコンテンツをみたあと、秒速でコメントしあえるわけだけど。
高齢者に人気のフェイスブックは、20世紀生まれの人たちの間では(この表現方法、初めて出会ったかも?)依然として一番よく使われていて、その後にYoutube、インスタグラムと続くが、21世紀生まれではこれがYoutube、Smapchat、Tiktokという順番になる。
SVTの記事には書かれていなかったけど、「若者とメディア」報告書の内容をみてみると、本や新聞を毎日読む人が増加していたり、一日3時間以上ゲームする10代男子の割合が大幅に現象していることもわかる。
なんとなくだけど、この傾向の背景には『スマホ脳』などの影響もあり、子どもたちが近年学校でデジタルコンテンツとの付き合い方を学んできたことにあるではと思ってしまう。高齢のネトウヨとかもスウェーデンの学校に行って、子どもたちと一緒にSNSとの付き合い方を学ぶといいかもしれない。