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プレラブド指数

スウェーデン商業連盟のまとめによると、2023年12月には10人に3人がセカンドハンド品を購入し、その売上高は10億クローナ(約約141億円)に達した。

最大の製品カテゴリーは衣料品で、連盟の代表は「セカンドハンド品は買うのが恥ずかしいものから魅力的な製品カテゴリーへと変化を遂げた。これからも中古品への関心は高まっていくと考えており、それに適応する企業に優位性があるだろう」と述べている。10社のうち9社までが持続可能性への取り組みと収益性との間にはポジティブな関連性があると考えている。

商業連盟は今後毎月「プレラブド指数(Pre Loved Indicator)」を題されたセカンドハンド市場に関する報告書をまとめていく予定で、発表されている数値は消費者からの回答とそれによる推定値となっている。

商業連盟は報告書に関するプレスリリースの中で、政府に対して中古品への付加価値税の引き下げを要求している。スウェーデンがより循環型社会へと移行していくためには、中古品への課税を再考する必要があると考えているそう。

スウェーデンの人気の子ども服ブランドPolarn O. Pyretは、2020年から自社店舗で自社の子ども服を引き取り再販を行っている。社の目標として掲げているのは同じ服を3人の子どもたちが着ること。使った服を持ち込んだ人は、Polarn O. Pyretで使用できるクーポン券をもらう。この取り組みは非常に好調だそうで、Polarn O. Pyretの服には子どもの名前を記入できるようになったものが多いが、その名前が書き換えられている写真がいい感じである。

12月には10億クローナ相当のセカンドハンド品が売れた(ダーゲンス・ニュヘテル)

プレラブド指数報告書2024年12月(Svensk Handel)

© Hiromi Blomberg 2023