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セカンドハンドショップ絶好調の要因

スウェーデンのErikshäjlpenや赤十字やMyrornaといった大手セカンドハンドショップの売上が伸びている。

この傾向は全国的で、ストックホルムなどの大都市でも、ウプサラやルンドといった学生の多い中都市でも、さらにはもっと小さい地方の小都市でも同じ。前年比で2022年はErikshälpenは16%、赤十字は20%程度売上を伸ばした。躍進の背景には、これまでセカンドハンドショップでは買い物をしていなかったような新しいタイプの客の増加がある。

赤十字の担当者は、売上が伸びた要因として急激なインフレがあるのは明らかだと指摘しつつも、サステナビリティへの関心の高まりと、さらには、私たちを取り巻く戦争や災害などのニュースから、赤十字で買い物することで貢献することを望む気持ちの現れもあるのではないかという。

スウェーデンのセカンドハンドショップのほとんどは慈善事業を手掛ける団体が運営しており、販売している品々は無料で寄付されたもので、スタッフはボランティアや職業訓練のための研修生であることが多い。収益はこれらの団体が世界で展開している様々な活動のために使われる。

盛り上がる人気に中には売るものが足りなくなったり、営業日数を増やしたいがボランティア確保が難しくなったりなど、新しいタイプの問題に直面している店も多数でてきた。

全国各地でSVTの取材に応じていたお店は、どこも、商品の回転も早くすぐいろんなものが売れると証言していたが、リンショーピングのHjärta till hjärtaのお店からは「売れないのはウインタースポーツ用品」との回答が。これも暖冬や雪の少なさといった今の気象の現れだろうか?

スウェーデン全国でセカンドハンドショップの売上が記録的レベルに(SVT)

中古品販売が絶好調・ボーレンゲのErikshjälpenでは「もっと売るものが必要」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023