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300万人の飲み過ぎ

アルコールを飲むスウェーデン人の大半は、危険な飲酒の基準値を超えて飲んでいる。スウェーデンアルコール・薬物情報センター(CAN)がこのほどまとめた報告書によると、成人人口の41%が飲み過ぎで、これは人口が1200万人程度のスウェーデンで330万人に相当する。

飲み過ぎの基準値は、昨年の秋に社会庁が発表した新しいアルコール危険限度値によるもので、これは標準的な飲酒量(12グラムの純アルコールを含む量で、ビールなら330ml、ワインなら120〜150ml相当量)を1週間に10杯以上か、単一の機会に4杯以上を月に1度以上摂取すること、と定義されている。

300万人を超えるスウェーデン人が飲み過ぎというのは大変な事態に聞こえるかもしれないが、その実スウェーデン人のアルコールの消費量は減少している。パンデミック時には一時的に消費量が増えたが、もう少し長い目でみると過去20年感は減少傾向にあり、これでもましになったと言ってよさそう。

ダーゲンス・ニュヘテルの別の記事では、アルコールの脳への影響はこれまで考えられていたよりも深刻で、特に飲酒による若者の脳(そしてその後年の高齢期)への影響はこれまで過小評価されてきたという新しい研究結果の内容が取り上げられている。

......のだけれど、今日は時間がないので続きはまた別の機会に。

300万人のスウェーデン人が飲み過ぎ(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2023