スウェーデン政府は、この春の予算で5000万クローナ(約6億円)をヨーロッパ各国との夜行列車の運行のために使うことを決定した。費用は、各国との交渉や調整、また新たにこの分野の専門家の雇用などに使われる。
私の夫はヨーロッパ内は基本的に飛行機に乗らないと決めている人なので、私も一緒にヨーロッパ各地へ結構電車ででかけているが、いつもチケットをとるのはかなり大変。
ずっと以前はSJ(スウェーデンの国鉄)のチケット窓口で一括手配できたのが、格安飛行機の台頭とインターネットでのチケット販売の普及があいまって、夜行電車もチケット窓口もほぼなくなってしまった。
スウェーデンは環境問題に関心が高い国家だと一般的に理解されているが、実は一人あたり世界平均の5倍以上も飛行機を使っており、政府としてもこの状況を変革したいとうのが、今回の予算の狙いだ。実際たった(?)6億円でどれくらいインパクトのあることができるのかは疑問だが、方向性としては歓迎したい。
おそらく、これからはタイなどの遠い国への休暇旅行が減り、ヨーロッパ各地へ電車ででかける人が増えてくるだろう。
一方チケット窓口問題は、おそらく再び人が対応してくれるようなことはなく、この先もっと減っていくだろう。日本でもみどりの窓口もなくなっていくようですが、ちょっとさみしいですね。