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LGBTQの最初のデモから50年

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50年前のスウェーデンでは同性愛は病気だとされており、LGBTQであるとカミングアウトする人はほとんどいなかった。公共放送のSVTでは、医師が同性愛者を「改心させる(!)」ために電気ショックを与える手法が紹介され、番組のレポーターは電気ショック療法をうけた男性がその後女性と関係を持つようになったと伝え、実験が成功を収めたと紹介していたりもした。

そんな1971年に、スウェーデンの小さな町オレブロで、たった12人だけで行われた小さなデモは、地元のゲイ・パワー・クラブが、ニューヨークのゲイ解放運動に刺激を受けて実施したもの。デモが行われたのは5月15日で、ちょうど今日の土曜日が記念すべき50周年にあたる。

当時のデモの参加者は声を上げることもなく、ひっそりとプラカードを持って行進したそうだ。当時は参加者たちもこんなことで何が変わるのか懐疑的であったようだが、この小さなデモがその後流れをつくり、今日50万人が参加するストッホルムのプライドパレードへとつながったと、スウェーデンの著名ゲイカップルの一人で多彩な才能で有名なヨーナス・ガルデルがこのデモに関してコメントを寄せていた。

最初の一歩は小さいのに、声を上げるのにはありったけの勇気を持つことを強いられる。でもそれがなければ、何もはじまらない。さて、何を始める?

スウェーデンで初めてのLGBTQのデモから50年(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021