自分のよい仕事は、世間への苦言。
毎日刻々と変わる気候問題を研究し、恐ろしい現実と向かい合い、それをわかりやすい形で伝えることに努力したあげく、政治家からの批判にさらされ一般人は耳を傾けない。
そんな毎日を送っている気候問題の研究者は落ち込んだり、自分の仕事が嫌になったりしないのだろうか?
そんな素朴な疑問をダーゲンス・ニュヘテルがスウェーデンの8人の気候問題学者にぶつけていたので、少しだけ紹介しよう。
ルンド大学のレナート・オルソン教授 地理学
絶望したことはない。腹が立つことはある、いや、よくある。怒りは絶望することから私を遠ざけてくれる。トランプとかね。でもこんな真っ向からの気候問題否定者達は消えいく運命だろう。
もっと心配でイライラされられるのは、新しいタイプの楽観主義者達だ。意識してやっている、していないに関わらず、世界はどんどんよくなっていると言うことで問題をあいまいにしてしまう人たちだ。
ラーシュ・ダンデシュ・ハンソン ルンド大学教授 水生生態系への気候影響
燃え尽きたと思ったことはないが、皮肉屋になったと感じる。
グレタのやっていることはすごいが、彼女に十字架を背負わしてメディアであれこれ言われているのをみるのは忍びない。それは研究者や政治家の仕事であるべきだろう。
ニナ・ヴォルムス スウェーデン王立工科大学教授 工学歴史学
個人として強い不安を感じることもあるし、人々のエゴイズムと尻込みに腹が立つこともある。でもやっていることは人類の運命に関わる問題で非常に重要だと思っているので全面で受けて立つ。
諦めたりせず、使命感をもって仕事に向かう人がほとんどという結果には感謝するしかない。そして怒りはここでも強いモチベーションになっている。正しく怒ることはやはり大切。