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コロナ禍とこれからの私たちの旅行

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スウェーデンのルンドからコペンハーゲン・カストロップ空港、オランダ・アムステルダムを経由して昨日無事、大阪の関西空港に着き、そこから国が手配してくれたバスで移動して、今、新大阪駅近くの隔離待機施設にいる。これから木曜日の午後までこの施設で過ごし、その後も入国から数えて14日間は隔離生活を続けることになる。

日本政府が用意してくれたホテルは、とても快適だが部屋は小さく運動不足が心配。昨日はヨガとストレッチとおうちde有酸素の運動でなんとか気分がましになった。今日もこの小さな部屋でどうやって歩数を稼ぐか? を工夫することが一番の大仕事になりそう。

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昨日の夜、久しぶりに7時のNHKニュースを見ていたら、最新の世論調査の結果を伝えていて、その中にGWに旅行に行くかどうかという質問があった。「行かない」と回答した人が78%ということだったが、今、変異株の感染が増えてきている日本の状況では無理もないだろう。

ワクチンの接種が進んできているスウェーデンでは、旅行各社への予約状況に動きがでてきた。スウェーデンでチケットとホテルが込みのパッケージ旅行を手掛けるTui、Ving、Ticket各社へのダーゲンス・ニュヘテルの取材では、夏の終りから秋にかけての予約状況は引き続き低いままだが、11月以降の冬のホリデーシーズンではスペインのグラン・カナリヤ諸島やタイへのツアー予約が急増してきている。

クリスマス時期は他にもマイアミ、メキシコやドバイなどの旅行への予約が埋まってきている状況で、遠くの暖かい国まで太陽を求めて旅行するというスタイルは簡単には変わらないようだ。気候危機への意識は、コロナ明けの私たちの旅のスタイルをどこまで変えていくことができるのだろう?

私が昨日通過してきてきたところでは、カストロップ空港は本当にガラガラでお店もほとんど閉まっていて空港のお葬式(!)みたいだったけど、アムステルダムのスキポール空港は結構人がいて、お店やレストランもほとんど開いていてびっくりした。

しかし、なんといって一番びっくりしたのは関西空港での職員の方々の多さだった。スウェーデンなら担当者が一人いるかいないかのところで3人位の人がいるし、さらにはコロナ禍の特別な状況のせいもあるかもしれないが、それを監督(監視?)しているようにそばに立っているだけのような人たちが、近くに一人二人いたりする。

受付の係の人たちはいつもと同じように一つの机に並んで座っていて、どうやら私がスウェーデンで築き上げてきた(?)ソーシャルディスタンスと「密」の感覚とはずいぶん違った感じで物事は動いているらしい。

そうかと思えば、昨日乗った大型バスの座席の背もたれにはすべてプラスティックの仕切り版がついていたりもした。ちょっとした浦島太郎気分を味わったが、14日後に無事隔離が終わっても、街に出て行こうという気になったりするのだろうか、私?

旅行の予約増大へ。多くの人が太陽と暖かさを求めて(ダーゲンス・ニュヘテル)

© Hiromi Blomberg 2023