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ワクチン後の世界

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日本に入国後、隔離施設(ホテル)で、部屋から一歩も出ることのできない3日間を過ごした後、実家に移動して、さらに11日間の隔離生活をおくっている私。

窓の外には気持ちよさそうな新緑が広がっているが、外出は我慢しなければならない。この一週間で3回もPCR検査を受け、結果がすべて陰性だった私は、そこらへんを歩いている人より格段に安全な人間のはずだが、まぁ、これは仕方がない。

社会でワクチン接種が進むと、暮らしはどのように変わっていくのか、昨日スウェーデンで少し新しい動きがあったのでみてみよう。

昨日の金曜日にスウェーデンの政府と公衆衛生庁は、1回めのワクチン接種後3週間たった人は規制された生活を緩和できる、と発表した。この発表に関連して、スウェーデン薬品庁のワクチン手配の責任者であるファルロッタ・ベリクィストはワクチンの効果を以下のように説明する。

今、スウェーデンで承認されているすべてのワクチンは、一度目の接種からウイルスへの防御効果を発揮するが、体の免疫系がワクチンに反応し、抗体を形成するまでには数週間かかる。この効果がでるまでの時間は、ワクチンの製造企業による差はほとんどないく2,3〜4週間とされている。より高いワクチン効果を得るにはもちろん2回めの接種が必要だが、その2回めの接種をいつ行うか、という点では製造企業間で差がある。

ファイザー社のワクチンでは、一度目の接種の効果がみられるまでには2〜3週間の時間が必要で、その後ワクチンの効果が95%になるには2度めの接種を受けてから1週間の時間を要する。モデルナのワクチン(予防効果94.1%)の効き具合もファイザー製とほぼ同様だ。ベリクィストによるとモデルナでは2回めの接種の後、効果が最大になるのに約2週間を要する。

デンマークでは疑わしい副作用のため、目下接種自体を見合わせているアストラゼネカ社製のワクチンの場合は、一回目の接種の効果が最大になるまでに3週間を要し、一回目と2回めの接種の間には12週間の時間が必要。そして2回めの接種から15日後に、このワクチンの最大の予防効果である60%が達成される。(重度の疾患への予防効果はそれ以上となる)。

いずれのワクチンも予防はするが、効果は100%ではない。ワクチンは病気になるリスク、そして重症化するリスクを格段に減らすもので、まったくかからない体にするわけではない、とベリクィストは説明する。

さて、今スウェーデンで一般に推奨されているのは、生活を共にしない人とは会わない生活だが、昨日の発表はワクチンの接種を受けてから3週間以上経った人はこの限りではない、ということだった。

しかし同時に公衆衛生庁は、自分がワクチンを受けたからといって、子どもや孫など、未ワクチン者を何人も呼んで一緒に食事をしてもいいわけではないと警告する。ワクチンの効果は100%ではなく、誰かをハグするたび、誰かと一緒に食事を共にするたびに感染する危険性がある。しかし重症化する確率はワクチンで格段に低くなる。

人と会ってもいい、という社会担当大臣からのコメントは、この1年、ほとんど誰とも会うことのない社会と物理的な接触を絶った生活を送っていた高齢者に向けられたものだ。今も感染の拡大が収まっていないスウェーデンでは、全体としては引き続き十分な注意が必要。昨日の段階でスウェーデンでワクチン接種を受けた人は約160万人。これは成人人口の19,6%にあたる。

そして今日のワクチンの話題の最後はSputnik Vで締めくくろう。目下ワクチン外交(?)を絶賛展開中のロシア。Sputnik Vは今60ヶ国へ送られているが、この木曜日にはフィンランドがロシアと直取引を行うことを発表。スウェーデンもEUの仕組みの中で、夏にはSputnik Vの接種を始める可能性のあることがわかった。

Sputnik V の安全性については公表されていないことも多く、詳細はこれからだそうだが、Sputnik Vが自分にあたるように気が(なんとなーく)するのはなぜだろう😅

ワクチンが予防効果を発揮するまでにはこれだけの時間が必要(SVT)

公衆衛生庁コメント・人との接触を制限することは引き続き重要(SVT)

ワクチン接種を受けた人に制限の緩和(SVT) 

早くも夏にはSputnik Vの接種がスウェーデンで開始か?

© Hiromi Blomberg 2021