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子供がつらいクリスマス

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一年で一番辛い日がクリスマス

クリスマス・イブはみんなでごちそうを食べ、サンタがプレゼントを届けてくれる多くの子供にとっては待ちきれない日。だが、この日が一年で一番辛い日となっている子どもたちも多い。

スウェーデンでは、アルコールや薬物などの依存症やなんらかの精神的障害を抱える親と暮らす子供が約50万人いる。

アルコール、親族のけんか、お金の心配

普段はつらい家から離れて時間を過ごす学校やスポーツクラブのアクティビティなども、この時期は長い休暇に入っている。一方で、普段は会わない親族が集り、また通常以上に食事やプレゼントなどに出費を強いられるクリスマスは、様々な諍いが簡単に起こりやすい。アルコールが入ればなおのこと。

いつも開いているBrisの相談窓口

子供の権利を守る活動を続けるBris (Barnensrätt i Samhälle)では、クリスマスの間も子供のための相談窓口を開けている。常に3人から10人の相談員が子供からの電話、チャットやメールで相談を受け付けている。

相談する子供の数はクリスマスの以外の通常の時期と変わらないが(1200人・週程度)、相談の内容がはやり、飲みすぎたり喧嘩する親や、お金の心配をする親と自分の不安などこの時期を反映したものが多いという。

Brisでは子供と一緒に状況を確認し、どの近くの大人に助けを求めることができるかなどのアドバイスをするそうだ。

今年も楽しくクリスマスイブを過ごせた自分の状況を感謝しつつ、今この瞬間もつらい状況にあるこども達と、そのこども達をを助けるために具体的な行動をとっている人々に思いを馳せます。

Brisからの報告・クリスマス前後がとてもつらい子供は多い (SVT Nyheter)

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© Hiromi Blomberg 2023