ヨーテボリ大学のツーリズム研究所が行った最新の調査研究によると、スウェーデン人の多くは気候危機に対応するために、休暇先とそこへ向かう移動手段を変更する準備があるそうだ。
調査対象者の80%が、太陽と暖かさを求めて遠くの国(例えばタイは長らくスウェーデンに人気の観光地だった)に飛行機で移動するよりも、近くのヨーロッパ諸国への電車での旅に切り替えを考慮すると回答している。
結果をまとめた研究者たちは、飛行機による移動全体でみると、実際には飛行機利用の2割を占めると考えられている出張による飛行機利用を他の手段にすぐ変更することは難しいだろうし、個人の旅行のうちでも単なる観光旅行とは異なり、親族や友人を訪れる旅行はこれからも大幅に減ることはないと見ている。
よって、スウェーデン人の飛行機利用による温暖化環境ガスの排出量は理論的には67%削減できる可能性を秘めているらしいが、研究者たちは実際には削減できるのは多くても26%だろうと予想している。
研究グループは、これからどのような機会を準備すれば(例えば電車のチケットを予約しやすくするとか、すべての人が税金と同じように「気候申告」をするなど)、変化が起こりやすくなるかを研究して提言して行く予定だという。
週末に会った友人は、早くも「今年の夏は2ヶ月の休暇をとってこんなことをする予定」と話していたが、そうか、まだ年末年始の休暇が終わったばかりだと思っていたが、スウェーデン人たちの心は早くも夏休みに向かっているのでこのタイミングでこのニュースなのか!