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PCR検査、コロナ検査の個人の値段、国の費用

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今回のスウェーデン↔日本間の渡航(デンマーク、オランダ経由)の渡航に際して、自費で行ったPCR検査の費用は、スウェーデンのマルメで受けたものが1950クローナ(約26,000円)、そして来週のスウェーデンへの帰国に合わせて今、京都のクリニックへ予約した検査は22,000円かかる。

いずれも鼻咽頭の粘膜を取るタイプのPCR検査で、検査したその日の内に陰性証明証を発行してくれる。他国への入国に際する検査は、入国や出国前の24時間前、48時間前や72時間前などいろいろな基準があり、結構高額な費用は財布にも痛いが、各国でOKとされる検査の基準の最新の状況をきちんと調べないといけないのも頭が痛くなるほどややこしかった。

私はこれらの検査以外にも、日本への到着時と3日後の2回、日本政府が手配してくれた唾液による検査を2回受けているし、スウェーデンに戻ったら戻ったで、7日間の自主隔離の間に検査キットを地域医療行政から取り寄せて、入国5日目にまたテストをすることになるようだ。

予定していなかった国境間移動で、短期間に多くの検査をすることになったが、京都の高齢の両親の元に帰る前に3度の検査を受け、すべて陰性であったという安心感はとてもありがたいものだった。

感染の拡大を防ぐためにはPCRや抗体検査は有効とは言われているが、その費用やまた検査機関のキャパシティの問題もあり、スウェーデンでも感染を疑う人が無料ですぐに体制にはなっていないのが実情ではないだろうか?

今のスウェーデンの検査体制は一週間に30万から35万件程度。しかし、お隣のデンマークは毎日約45万件の検査を行っている。デンマークの公共放送DRが報じるところによると、かかる費用は一日あたり約8000万スウェーデンクローナ(約10億円!)。

Syddansk大学のJes Søgaard医療経済学教授は「この(検査の)おかげでデンマークには第3波がやってこなかった。仮にドイツのような感染拡大状況となり、再度のロックダウンとなった場合には2、30億デンマーククローナ程度掛かったことだろう」と話している。

SVTの記事には2、30億デンマーククローナはどれだけの期間でかかるのかに関する言及がないが、DRの元記事を見る限りでは1週間あたりという計算のよう。またDRの記事には、一人のコロナ陽性患者を見つけるためには75,000デンマーククローナの費用が掛かっている計算になると書かれている。

どこで費用をかけるのか考え方の違いだと思うが、デンマーク、ものすごく突き抜けてますよね。こういう横並びじゃない例があると、次のパンデミックに向けた検証とかもできてよいのでしょうが、(デンマーク、お金持ちだなー)。

デンマークで検査にかかる費用は一日8000万クローナ(SVT)

 

© Hiromi Blomberg 2023