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発電できても供給できない新しい電力問題

 

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新産業を立ち上げられない現状 

都市の拡大やありとあらゆるものの電動化、さらには電気自動車、バッテリー工場、データセンター等、多くの電力を必要とする新分野が立ち上がり必要とされる電力供給量は増える一方。

スウェーデンでは今後の電気の供給が危ぶまれる地域ができていた。管轄官庁であるスヴェンスカ・クラフトネット (Svenska Krafnät) 明かしている。

ストックホルムやウプサラ、マルメの各地域でもっと電力供給を増やしてほしいというリクエストに現在、NOと答えているのがこの官庁だ。

発電できても供給できない

主に水力と原子力発電で電力を賄っているスウェーデンでは、電力の多くは北部で作られ、南部で消費される。全体で必要とされる量の電力は発電できても、大容量を必要とするような新産業が各地で立ち上がれば、現状の供給網では対応できない。

必要とされる新しい電力供給網を建設するには10年から15年かかるので、今はより高容量を送ることのできる電線や、エネルギーの地産地消といった他の解決方法を模索している状態だ。

一般家庭への供給は問題ないといっているが。。

電力消費が集中する大都市の周りで、新しい工業団地や地下鉄、大きな住宅地の開発計画があっても現在は対応できない。クラフトネットによればこの供給量の制限問題は新しく計画される新産業に当てはまるもので、現在の各家庭への供給が危ういわけではないとしている。

でも12月の半ば、うちでも急に3時間ほど停電したんですけど。。

スウェーデン各地で電力が足りない「急激な変化が起こった」 (SVT Nyheter)

© Hiromi Blomberg 2023