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高騰するスウェーデンの電気代の仕組みと、それが払えない時にできること

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28年来のインフレ率を引き起こすくらい高くなっているスウェーデンの電力料金。

電力料金高騰で28年来の高インフレ率3.6% - swelog ここだけのスウェーデンのニュース

私のところにも1月の請求書が届いたが、噂に違わず去年の1月の請求額の約2倍くらいになっている。元々がそんなに高くないので、うちの場合は電気代が上がったといってもそんなに大したことはないが、昨年1月の請求額は4600クローナ(約5万9000円)だったが、今回は請求額が2万1000クローナ(約27万円)になったという人がインタビューに答えていた。この方のお家ではこの間で、家の車を2台電気自動車にしたそうで、まぁ、それ、仕方ないかって感じでもある。

しかし、スウェーデンの電力の大半は水力、原子力、風力でできているはずで、なぜ石炭やガスなど外のエネルギー価格の変動に影響されるのだ、という疑問が残る。これは、電力価格は需要と供給の間で決められるので、仮に使用量は同じでも風がなくて風力発電量が減れば電気料金は上がるし、逆に電力供給量は同じでも、寒くて全体の需要が増えれば価格は上がる仕組みになっていることに起因するのだそう。

そして、スウェーデンの電気代は送電網と電気そのものの使用量を別々に払うが、こちらの送電網の方も使用量が増えた時には、交通渋滞の時の混雑税と同じ仕組みで、料金が高くなるようになっているのだそうだ。私の電気料金の請求も詳しく見れば、特に高くなっているのは送電網の料金のほうだった。

スウェーデンの電力は主に北の方で作られる。南の人たちは送電網使用量も高くなるし、足りない時には高くてサステナブルじゃない、ドイツからなども電力を知らないうちに輸入して使っていることがさらに電気料金の高騰に拍車をかける。

さて、電気代があまりに高くて支払いができない場合はどうなるか? 

SVTが電力会社に行った取材では、多くの企業で、1ヶ月から数ヶ月程度の支払期限の延長や、分割払いの相談に応じているとのこと。お困りの方はぜひ相談してみてください(お客様相談係にはなかなか繋がりにくくなっているそうだけど)。

最後にプチ知識を。

電気代には「固定価格」契約と「変動価格」契約があるが、固定価格はずっと料金が同じ、という意味での固定ではなく、実際にかかった料金ではなく、予め予想される価格に合わせて固定された価格という意味で、予想される価格が上昇すれば、こちらも上昇するということでした。知らなかったわ。

電気料金に影響を与える4つの要因(SVT)

衝撃的な請求額ー2万1000クローナの電気代(SVT)

電力会社の回答・電気料金が払えない場合の対応(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022