swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

2018 年の干ばつで今、肉が足りない

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スウェーデン人は、日曜日の夜8時にダラダラしたい気持ちマックスにならないのか? 選挙の前にはこの時間帯に党首討論会が放送されるし、昨日はまた公開裁判のようなアンデシュ・テグネルやロベーン首相、ハレングレーン社会担当大臣へコロナ対策への責任を問うコロナ特番が組まれていた。

平日は忙しいし、土日もみんなやりたいことがある。ゆっくりテレビの前に座ってもらって次の週にむけて大事なことを考えてもらうには日曜日の夜はぴったりの時間帯なのかもしれないが、私は昨日はちょっとコロナ疲れか、きつい質問、苦しい答弁を聞き続けるだけの体力がなく、5分ほどみてテレビを消してしまった。

そして、今朝はこの特番のことを書こうかと思って起きてきたのだが、ざっと確認したところ質疑応答内容はこれまでも繰り返し聞き続けてきたもので、特に気になる点もなく、さらにはもっと気になるニュースが小さく報道されていたのでこちらのニュースをお伝えします。

このブログを書き始めたのは2018年の8月9日で、その日の記事のタイトルは「食料自給率」だった。例年にない暑い夏で、水不足で農家は大変だった。山火事もひどかった。そして、環境党の代表が気候危機への警鐘をならし、食糧自給率のことを話始めたことにとても驚いたことを書いた。

そして、今朝ニュースになっていたのが「2018年のひどい干ばつの影響で、今、スウェーデン産の牛肉の流通が不足している」というもの。この夏に牛に食べさせる草がなくなった農家の中には、牛たちを必要以上に屠殺にまわすという苦しい判断をおこなったところが多数でた。そしてこの年は子どもを孕む牛が少なくなった、という影響が今、スーパーの店頭にでてきているそうだ。

大手スーパーICAの担当者の説明によると、この食肉の不足状態は5月くらいまで続く見込みだ。またスウェーデン産の牛肉が供給が需要に追いついていない背景には、コロナ禍で家で料理をすることが以前よりぐっと増えたという背景もあるという。

今、これを読んだお肉好きのあなた、肉の買い占めに走らないでね。さて、今週も元気で一週間すごせますように!

全国で肉の供給が足りない店が

© Hiromi Blomberg 2023