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コロナで広がる子どもたちの健康格差

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スウェーデンの公衆衛生庁は子どもや若者に一日最低1時間、身体的な活動を行うことを推奨している。そのうち週に3回は心拍数があがる運動がよい。

しかし最近の研究では男の子で44%、女の子で22%、さらに高校生女子の間ではたったの14%しかこの公衆衛生庁が推奨するレベルに達していないこともわかっている。

さらには長引くコロナ禍の影響で、冬に活発になる屋内スポーツのハンドボールやインネバンディのクラブ活動が見合わされたりと、これまで活動的な生活を送っていた子どもたちの間でも今は運動量が減ってきてしまっている。

カロリナ・クリュフトは、走り高跳びや陸上7種競技で活躍したエリートスポーツ選手で、テレビの人気超人選手権番組などにも出演し、ウェーデンでは国民的な知名度を持つ有名人だ。その彼女は今子どもたちの健康問題に取り組む「Generation Pep」という団体の代表を努めている。

クリュフトは、コロナでこれまで活動していた子どもたちの運動量が減ってしまったという問題だけではなく、コロナ以前から指摘されてきた、親の社会経済的な状況の差が子どもの運動量の差として現れる傾向がコロナで大きく助長されてきていることも問題視する。

教育の機会と同様に運動の機会も、個々の子どもたちが置かれた家庭の状況に左右されるのではなく、すべての子どもに同様に与えられるよう社会は大きな努力をしないといけないと彼女は語る。問題に社会全体として対処していかなければ、身体的にも精神的にも問題を抱える人が多い未来が私たちを持つという。

運動格差と学校の役割 - swelog 

この問題の解決のためには地域のクラブ活動に誰でも参加しやすいような仕組みや、緑地やスポーツのできる場所を増やし、クラブ活動の指導者などをサポートする枠組み作りも必要で、さらには子どもたちの健康を統合的に考える国家行政的な枠組みが必要だとも話す。

子どもの健康庁みたいな省庁ができて、超人的な才能と努力で名高かったクリュフトが長官になれば、子どもも私たちも鍛えられそう🏃‍♂️

子どもたちの座ってばかりの生活をクリュフトが問題視「健康格差がさらに広がる」

© Hiromi Blomberg 2021