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テレビ司会者と育児休暇

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テレビ番組の司会として働くフリーランサーに、育児休暇を契機として契約更新をしないと迫られたと、公共放送SVTが批判を受けている。

SVTの人気のカルチャー番組「コブラ」の司会を勤めていたリナ・トムスゴードは、妊娠していて育児休暇をとるつもりだと伝えたら、休暇後は番組に戻ってこなくていいといわれひどく傷ついたと、先週ポッドキャスト番組で話した

彼女の話に賛同して、同じくSVTに出演していたダニエル・フォーリーンも同様の扱いを受けたとまとめた新聞記事が今週の月曜日にでて、昨日はフォーリーンとSVTのHRの責任者が、ニュース番組で互いの見解を説明。

その後、SVTのカルチャー番組編成の責任者も、SVTとしての方針をフォーリンの記事に答える形で寄稿している

SVT側の主張としては、番組の中身やその存続自体も常に変更が迫られるものであり、司会を担当するフリーランサーとは長く付き合いたいと思っていても、予算の関係もあり長期雇用を保証できない、というもの。

トムスゴードやフォーリーンが不満をもったのであれば、それは契約時に契約内容がきちんと理解されていなかっただろうから、その点は改める必要があると言っている。

SVTの各種番組の司会者はニュースやスポーツを除くと、そのほとんどが社員ではなくフリーランス契約だそうだ。

時流とともに生きる、いわゆる人気商売のひとつだけど、このようなフリーの司会者にもスウェーデンはどの人にも当然あるべきの、安心して子供を産み、育てる環境が守られなければならないとのこの主張、なかなか難しい問題をひめている。

あなたはどう思いますか?

SVTへの批判「仕事か育児休暇か、どちらかを選べとせまられた」

www.svt.se 

© Hiromi Blomberg 2023