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右派ポピュリズムと民主主義への信頼の関係

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右派ポピュリズム政党が政権への影響力を高めると、国民の間で民主主義への満足度は高まる。少なくとも民主主義の長い歴史のある西ヨーロッパの国々では。

スウェーデンのミット大学のステファン&・ダールベリ教授ほか4名の政治学者が、西ヨーロッパの七カ国でどれくらい民主主義に満足しているかを長期に渡り集められた回答から分析した結果そんなことがわかった。

これはオーストリア、デンマーク、フィンランド、ギリシャ、イタリア、オランダ、ノルウェーなど、いわゆる右派ポピュリズム政党が政権の一部を担っていたり、政権との連盟を形成している国での国民の民主主義への満足具合をみたものだ。

右派ポピュリズム政党が政権に参加するようになると、その政党への支持を表明している人たちの民主主義への信頼度が高まるのはもちろんのこと、右派ポピュリズム政党を嫌う人たちの間でも民主主義への信頼は落ちない。なぜか?

ダールベリ教授は「民主主義は長い時間をかけて築いてきたものなので、その時々で自分の意に沿わない政党が政権入りしたからといって、民主主義のシステムそのものへの信頼はゆるがないということだ」と説明する。

一点注意しないといけないのは、上に上げた国はいずれも西ヨーロッパにあり長い民主主義政権の歴史があることだという。今のハンガリーやポーランドにはこの民主主義の伝統の裏付けがなく、右派ポピュリズムが台頭する時の人々の民主主義への信頼度はまた別のものとなる。

さて、どうしてこんなことをスウェーデンの政治学者が研究しているかといえば、はい、スウェーデンも次の選挙で右派ポピュリズムのスウェーデン民主党が入閣する可能性があるからですね。

ダールベリ教授は、もしもスウェーデン民主党が政権の一角を占めるようになっても、スウェーデンがすぐにハンガリーやポーランドのようになるのではない、といいたいようだ。しかしオーストリア、デンマーク、オランダあたりは選挙の時のニュースの記憶があるけど、すでにノルウェーもフィンランドの右派ポピュリズムを内包する政府だったのか。これってスウェーデンも、時間の問題ってやつでしょうか?

右派ポピュリストの影響力の増大が、民主主義への満足度を高める結果に(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021