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スウェーデンの「ダイエットはいらない!」本 swelog weekend

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イタリア南部での1週間の休暇から戻ってくると、ルンドの方が暖かい!

とはいっても気温は20度位くらいですが、充分夏を感じさせますよね。そうなると気になるのが体型。薄着になるのを意識して痩せなくてはと思っている人に朗報です。

スウェーデンで昨年末出版された『ダイエットはいらない(原題・Slutbantat)』という本はダイエットなんてする必要はないといっています。なぜなら、あなたの体はあなたより賢いから!

著者のエリック・ヘムリグソンが薦めるのは、体の仕組み、ホルモンの仕組みを理解して長くそれと付き合っていくこと。理解するべきポイントは以下の通りです。

  • 脂肪細胞 脂肪細胞の数は人によって異なり、ダイエットしても数はかわらない。
  • 「発電所」 私達の体を発電所ととらえるとよい。バイオ燃料を取り入れ、体温を保ったり内蔵や筋肉で必要なエネルギーへと変換、供給するシステム。
  • 飢餓に備える体 体は食べ物がある時に脂肪を蓄えることが大切だった原始時代からかわっていない。余剰なものは蓄え、食べ物がない状況に備える。
  • ダイエットがつくる、より吸収してしまう体 普段の私達は食べたものすべてを吸収しているわけではない。消化器官を素通りしてそのまま排泄してしまっているものも多い。ダイエットを行うと、体は飢餓に備えてより効率的に栄養を吸収する体になって蓄える力が高くなってしまう。
  • グレリンとレプチン グリレンは胃でつくられるホルモンで、食べていないと増えお腹が減ってくる。レプチンは脂肪細胞で生産され食べると増えて満足感を与え食欲を抑える。食べ物がないと体が判断すると、グレリンはエネルギー価の高いものを求める。例えば、同じ重量のハンバーガーはキュウリの25倍のエネルギー量がある。供給されるバイオ燃料危機に陥っている「発電所」はエネルギー価の高いものを求める。
  • リバウンド問題 ダイエットはこのグレリンとの戦い。ダイエットの短い期間中はグリレンに勝てても長期間でみると、脂肪細胞の数は変わらずリバウンドするのは時間の問題。私達にできることは「発電所」のエネルギー供給をバランスのとれた状態に保つことと、自分に固有の遺伝子でつくられている体、体型を受け入れること。

あ!そういう意味での「ダイエットはいらない!」だったのか!

でもそれは多分正解かも。

しかしこの本、紙の書籍なら198クローナ(約2300円)、電子書籍は86クローナ(約1000円)でオーディオブックは75クローナ(約900円)となっています。すべて同じ出版社からの発売です。加えて主要オーディオブックサブスクサービスなら、月額課金料金内できくことができます。

内容を知るだけなら電子書籍やオーディオブックでもいいので、紙の書籍はもう「本を読む」という体験を売っているといっていい。本はきっと映画館で観る映画と同じ位置づけになっていくのでしょうね。

さて、ダイエットは忘れて、この体を受け入れて、今年の夏を迎えることにしましょうか?

体はあなたよりもっと賢い・ダイエットをしてはいけないその理由

© Hiromi Blomberg 2023