ストックホルムの介護施設が介護士たちのスウェーデン語の習得度を上げることに力をいれた結果、職場環境、ひいては入居者の満足度にポジティブな影響がでたことがニュースで取り上げられていた。
スウェーデンでも介護士は不足気味で、雇用する側も言葉の問題には多少目をつぶって雇ってしまう傾向があるようだ。
去年他界した私の義父も亡くなる前の1ヶ月ほどグループホームでお世話になったが、その時にも働いている人達の間でスウェーデン語のレベルにずいぶん差があるのは実感した。介護される側にすると、こまかいニュアンスを伝える場面などで言葉が通じないのはやはり大きな不安を感じるだろう。
冒頭の施設では、スウェーデン語の学習を勤務時間中にできるようにしたり、スウェーデン語が母国語である同僚に言葉の面で特別なサポート要員としても活躍してもらうことで、介護士全般のスウェーデン語のレベルを上げ環境を改善した。
日本でも母国語が日本語ではない介護士がこれから激増するだろうから、今、日本から運営方法などで注目をうけ研究やスタディツアーがくるスウェーデンの介護施設は、今後は母国語問題をどう解決していったのか? という面で関心が高まるかもしれない。