swelog ニュースで語るスウェーデン

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ワクチン・フィッシング

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コロナ生活を送るようになってから、毎日朝か昼には日本の母と姉と、そして夜の7時からはマルメ郊外の大きな家に一人で住む義母とビデオ会話で話すようになった。

社交的で活動的、以前は毎日ジムやら美術館やら読書会やらと忙しい日々を送っていた義母は、とても用心深くなり、スーパーにも自分では中に入らず、注文して入り口で受け取るというくらいの生活を続けている(体は動かしたいので配達などはしてもらってない)。

グループで行う活動はなくなったが、それでもこれを機会に2年前に亡くなった義父の遺品を本格的に片付けたり、最近は庭仕事で毎日忙しい。人と会えなくても、人気のある彼女のもとへはお友達からひっきりなしに電話もかかってくる。

そんな義母との30分の会話を終えて、19時30分からはSVTのニュースを見るのが私と夫のここ1年の習慣だが、驚くべきことにその日に彼女が話してくれたことをその後すぐにニュースとして聞くことも多い。義母のニュース収集能力はSVT並みである。

昨日は、その日ちょうど2回めのワクチン接種を受けた彼女が「私は2回めもファイザーのワクチンだったけど、アストラゼニカは嫌だってなんとかアストラにならないように裏から手を回そうとしている人も多いみたい」というのと「その日の接種に必要なワクチンが到着していなかったらしく、予約の時間から1時間も待たされた。会場は人であふれかえっていて、同じ場所に15人は一緒にいたと思う。これはコロナ法に違反しているのでは」ということを聞いたが、案の定、直後のニュースでは、アストラ・ゼニカのワクチンのことを話題にしていた。

 これはワクチン接種への待ち時間を少しでも短くしたり、アストラ・ゼニカのワクチンが自分にあたらないようにしようと、医療機関に電話してくる人が電話対応体制を圧迫しており、かつそのようにしても希望する会社のワクチンが打ってもらえることはないということを伝えるニュースだった。

基本的には自分の住むコミューンでワクチン接種を行うべきだが、中には少しでも早く打ってもらおうと別の街の接種会場で予約をとろうと電話をしまくっている人が結構いるらしい。

ワクチンはその日にその会場に手配されたものを順番に打っていくということで、例えばファイザー製のワクチンを予約できるわけではない。アストラ・ゼニカのワクチンについては昨日も「ワクチンの副作用が出た事例はアストラ・ゼニカ社製に多い」とスウェーデン医薬品庁が報告していることが改めてニュースになっていたので、電話しちゃう気持ちもわかるが、お願いしても希望は今のところは通らない。

ワクチンの副作用については、注目を集めているが起こることも非常にまれな血栓についてはワクチンとの関連性をまだ調査中の段階で、それ以外の発熱、頭痛、悪寒などの確認されている副作用は、通常は数日以内に消滅する。またアストラ・ゼニカのワクチンの副作用の報告が多いのは、それが多くの若い医療関係者に接種されてきたので、高齢者などの他社製のワクチンを受けたグループよりもデジタルでさっと報告が入ることが多いことも要因となっているでは? という見方もあるそうだ。

さて、ストックホルムでは5月から全対象者に向けての接種を始めるようだが、はて、スコーネの私にワクチンがまわってくるのはいったいいつになるのかな?

アストラゼニカのワクチンを避けようと「ワクチン・フィッシング」をするスコーネの人たち

【今日の写真について】

Lundaloppetというルンドで行われる5km 程度を走る大会に応募してみた(今年はとてもユニークな形で開催されるので、それについてはまた別途書いてみたい)。

昨日ゼッケンが送られてきたのだが、それには番号と私の名前と一緒に、私の生まれた年まで書いてある! 私はゼッケンというものをもらう事自体生まれて初めてでよくわかっていないのだが、スウェーデンでは(もしかして世界中でも?)自分が何歳であるかを、皆さまに見ていただきながら走るって普通のことなんでしょうか?! 私はびっくりしたんだけど!

© Hiromi Blomberg 2023