swelog ニュースで語るスウェーデン

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スウェーデンは日本にとって食の宝庫?

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スコーネ日本人会でもう15年くらい前かもしれませんが、みんなで松茸ごはんを食べたことがあります。この辺では採れませんが、もっと北の方にいくと「松茸」がとれ、スウェーデン産の松茸として京都の錦市場の有名なお店でも売られています

村人が採ってきた松茸を日本からやってきた松茸鑑定士が選んで日本に持って帰るサポートをしていらした方が、松茸とりにまつわる話をしてくれ、持参された松茸鑑定士にはねられたB級品の松茸(!)をみんなでご相伴に預かったという素晴らしい会でした。

また、先日バルト海でタラの漁獲量が減っているというドキュメンタリーを見ていたら、その中で「70年代には日本人がたくさんやってきてタラコを子孫繁栄のため、といって山程買ってかえったよ、私達は捨ててたものをね」というコメントが小さな漁村の漁師さんからでてきてびっくりしたこともありました。

今年にはいってスウェーデン大使館でも日本への食品輸出を増加させる取り組みを始めると発表していたし、スウェーデンは実はおいしい食べ物の宝庫?

prtimes.jp

というところで、今日のニュースはスウェーデンが「海藻」のもつ食品価値に目覚めた!という話です。

マルメの海岸などでは、大量発生して腐った海藻の出す悪質なガスなどから悪者扱いされれることの多い海藻ですが、現在でも海藻は栄養補助剤として加工されたり(Simris alg)、太陽光発電に使われたり(Kosteralg)一定量使用されています。でもこれまでは温室で栽培されることが多かった。

これがこの国でのお寿司の人気と地場のものを食べようというトレンドもあり、アジアからの輸入に頼るより、自分たちで海で養殖しようという動きがヨーテボリやボーヒュスレン地方を中心とした西海岸で目立っています。

ストックホルム工科大学の研究者達と一緒に、コンスタントに海藻の養殖ができるように手掛けていたKosteralgなどの会社も、開発の目処がたち。これから産業として大きくしていくフェーズにはいったといいます。

食品としての海藻の養殖は既にデンマークやノルウェーでも始まっているいるそうですが、私達がボーヒュス産の生き生きとしたおいしい海藻サラダを食べることができるようになるものそんなに先の話じゃないかもしれません!

スウェーデンの海で育てられる海藻は一大産業になりうる

© Hiromi Blomberg 2023