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食品排水のアップサイクルで、タンパク質豊富な海藻を

これまでスウェーデンでは注目されてこなかった海藻だが、その可能性に注目が集まり、未来の食べ物として研究が進んでいる。

海藻は、すでに混み合っている陸上の農地を必要とせず、また育てるための肥料もいらず、海水から栄養分を吸収して太陽光があれば育つ。さらには海水の浄化にも役立つ究極のサステナブル食品。

海藻はミネラルやビタミンが豊富な食品と教えられてきたような気がするが、ヨーテボリ大学の研究者たちが着目しているのは、タンパク質源としての可能性だ。アオサの一種、スウェーデン語でulvaと呼ばれる海藻は、乾燥した状態で15%〜20%のタンパク質を含むが、目下行われているのは、水産加工物工場からでる排水でアオサのタンパク質含有量を高める研究だ。

使われているのはニシンの保存に使われる塩水やエビを茹でた汁などで、これまでは廃棄する前には費用をかけて処理していたもの。この排水で海藻を育成すると2週間後にはタンパク質含有量が30〜35%まで上がることがわかった。

代表的な植物性タンパク質源である大豆の含有量は40〜50%なので、これにはまだ及ばないが、熱帯雨林の破壊などに繋がる可能性のある大豆栽培には限界もある。海藻の持つポテンシャルは高い。

これまで海藻をタンパク質源として考えたことはなかったけど、ふむ、研究者たちは面白いところに着目するものですね。スウェーデンと海藻についてはこちらの記事もどうぞ。

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排水で海藻のタンパク質含有量を高める(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022